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行歩
「行歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ら此さまを眺めつゝ行く。斯くて午後二時|駅逓に帰った。
関翁は過日来|足痛で頗
行歩に悩んで居られると云うことをあとで聞いた。それに少しも其様な容子も見せず、若....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
力無く垂下したる亡者が、或は逆立し、或は飜筋斗返りし、斜立したるまま静止し、又は
行歩し、丸太転び、尺蠖歩み、宙釣り、逆釣り、錐揉み、文廻し廻転、逆反り、仏倒し、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
腹を逆撫ですると鱗の下端が指に鈎《かか》る。また無脚蜥蜴は蛇の速やかに走るに似ず
行歩甚だ鈍い。さて蛇状蜥蜴《オフィオサウルス》はすべて三種あるが皆尾が体より遥か....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
山で保養する事になった。そうしてその後小康を得て東京へ帰ったが、その頃から段々と
行歩が不自由になって、多くは床に就いていた。尤も時々は車で外出する事もあったので....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
。明治三年に鞠獄大属になって、名を登と改めた。景一の五男八助は三歳の時足を傷けて
行歩不自由になった。宗春と改名して寛文十二年に病死した。景一の六男又次郎は京都に....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
いそ》の小貝ぬるるほど 行く春や逡巡《しゅんじゅん》として遅桜《おそざくら》 歩
行歩行《ありきありき》もの思ふ春の行衛《ゆくえ》かな 菜の花や月は東に日は西に ....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
る(鳴は滝)小さな滝の名所があるのに対して、これを義経の人待石と称うるのである。
行歩健かに先立って来たのが、あるき悩んだ久我どのの姫君――北の方を、乳母の十郎|....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
者が、強い意志を以て四方へ因縁を植え弘めて行く努力は、よき運命への力強き、確実な
行歩であって、逞しい精神力の持主である日本民族の最も得意とするところであります。....