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「行状記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

行状記の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
、時どき踊りに来るほか、数名の華族のいわゆる若様が顔を見せて、ある際物雑誌にその行状記を素ッ破抜かれた。 春隆もその槍玉に挙げられた一人だが、もともと鈍感なの....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
家臣をして忠直卿の行状を録せしめて、幕席の執政たる土居大炊頭利勝に送った「忠直卿行状記」の一冊があるばかりである。その一節に、 「忠直卿当国|津守《つのかみ》に....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
ず、死出の山を越して直ちに閻魔の庁に入るべし」と。この辺のいきさつは僕の『忠直卿行状記』の発端である。 東西両軍必死に戦い、東軍では先鋒本多忠朝及び小笠原秀政....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
(霧の国) The Doings of Raffles Haw.(ラッフル・ホウ行状記) ジュール・ベルヌ。Jules Verne―― From Eart....
水仙」より 著者:太宰治
「忠直卿行状記」という小説を読んだのは、僕が十三か、四のときの事で、それっきり再読の機会....
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
った初期の短篇をみると、驚くべき対照をなして愈々明白である。 菊池寛の「忠直卿行状記」以下三十篇ちかい歴史的素材の小説も、やはり歴史小説でないことでは芥川の扱....
ブルジョア作家のファッショ化に就て」より 著者:宮本百合子
ンテリの態度に歯かみをした所まではいいが、ブルジョア才人は才に堕して、彼の「青春行状記」に現われた直木的科学万能論と共に、六方を踏みながらファッショの陣営へ乗り....
近頃の感想」より 著者:宮本百合子
複雑多岐な歴史とのつながりにおいて、自分をふくむこれら一団の作家群のなまなましい行状記を眺め直すと、私はある創作的衝動を心に感じるほどである。さまざまの困難な時....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
、かつてバーナアド・ショウやゴルスワージーの影響の下に「無名作家の日記」「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」等を生んだ菊池寛は、その作家としての特色の必然な発展と大....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
小説に移りはじめていた。菊池寛の「屋上の狂人」と「恩讐の彼方に」そして、「忠直卿行状記」は、作品を貫く人生への態度がそれぞれに相反した本質のものであった。「恩讐....
“慰みの文学”」より 著者:宮本百合子
社会生活におかれている生活の常識に固く立っていたからだと思う。 例えば「忠直卿行状記」などをみると大名の君主とその家来との間にあった極端な形式主義を足場にした....
幸福の建設」より 著者:宮本百合子
参ります関係が封建的なもののなかには非常に多いのです。皆さんは菊池さんが「忠直卿行状記」というのを昔書かれたのをお読みかも知れませんけれども、封建時代の殿様は絶....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
酔老というなまぐさ隠居の筆として読まないで、不良青年|男谷小吉《おたにこきち》の行状記として読んだ方が面白い、と神尾が思いました。 「おれほどの馬鹿な者は、世....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ないようよ」 「そんなことなくッてよ。ただの酔ッ払ッたアゲクよ。だけど、マスター行状記、バクロ演説、痛快だったわ」 「キッピイにとびかかったのね。あのときのマス....