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行神
「行神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行神の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
敬すべき立て役者です。あごの無精ひげを指先でつんつんとひっぱりながら、じっとご奉
行神尾元勝の顔を見ているうちに、かれの玻璃板《はりばん》のごとき心鏡は、玲瓏《れ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
入れて、ちゃんとご奉行席のわきに置かれてあったのです。かれはただちに、内見をお奉
行神尾元勝に申し入れました。功名はたてておきたいもので、これが普通の与力同心なら....
「村の怪談」より 著者:田中貢太郎
、急に小さな祠が出来て、それに参詣する者が赤や白の小さな幟をあげた。 「彼処の流
行神様は、躄《いざり》が歩きだした」 「盲目の遍路の目が見えだした」 などと流....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
織十四歳になるのを伴って進んだ。激戦なので、掲げる金の旗印が悉く折れ破れた。旗奉
行神谷|杢之丞、漸く金の旗を繕って、近藤兄弟をして、崖を登って掲げしめた。 城....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。 それからまた奇談といわば、アントニウス尊者|荒寥地《こうりょうち》に独棲苦
行神を驚かすばかりなる間、一日天に声ありてアントニウスよ汝の行いはアレキサンドリ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した悪い貼紙《はりがみ》で、疱瘡神《ほうそうがみ》よりもっと剣呑《けんのん》な流
行神《はやりがみ》だ」 「そんな剣呑な流
行神を平気で眺めている奴の気が知れねえ」....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
附けないばかりか、次第によれば神様に申上げて懲戒を下して戴きもします。もぐりの流
行神なら知らぬこと、苟くも正しい神として斯んな祈願に耳を傾けるものは絶対に無いと....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
君の「オシラ神の話」にも、真澄翁の「月の出羽路」に、このオシラ神をオコナヒガミ(
行神)というところありとの記事があることを引いておかれた。 オコナヒあるいはオ....
「四つの都」より 著者:織田作之助
(マイクを通した夜更けらしい声)「米原ァ! 米原ァ! 二十二時五十八分発二三等急
行神戸行き!」 三六 神戸のある工場。 応接室。 窓の外の中庭では、産業戦士が昼....