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「行粧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

行粧の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
はかさねて上洛した。つづいて八月に家光も上洛した。 先度の元和の上洛も将軍家の行粧《ぎょうそう》はすこぶる目ざましいものであったが、今度の寛永の上洛は江戸の威....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
その従者とおぼしきもの十余人はおのおの武器を執って、階段の下に居列びました。その行粧はすこぶる厳粛でありますが、よく見ると、かれらの顔かたちはみな蒼黒く、猿のた....
十二支考」より 著者:南方熊楠
めひでかね》、その辺を領し食田を増給せしに、文禄中五百歳で死す、郡民千余人葬いの行粧して、野に出で弔いし(『南海通記』二十一)、まずは馬中の神仙じゃ。 馬の話....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
で外出をしたもので、嵯峨の先塋《せいえい》に詣ずる時などは、三衣種子袈裟をもって行粧となしたとある。いかなる服装かまだ調べては見ないが、「十徳の体」と自分で日記....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、道ヲ清メ 風伯、塵ヲ払フ と、古典の形容も過大ではなかった。 ゆらい沿道の行粧に、威儀や綺羅をたっとぶ風は、古い王朝ほどうすく、時代がさがり、乱に乱をかさ....