行詰る[語句情報] » 行詰る

「行詰る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

行詰るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
血の文字」より 著者:黒岩涙香
余を従えつ又奥深く進み行き、裏庭とも思わるゝ所に出で、※を横切りて長き石廊に登り行詰る所に至れば厳めしき鉄門あり、番人に差図して之を開かせ其内に踏み入るに是が牢....
婦人と文学の話」より 著者:宮本百合子
いう状態の下で、切ない男の生活より更に切ない最悪の条件におかれている。資本主義が行詰ると、女と子供とを一層むごく搾りはじめる。男の半分以下の賃銀でこき使うばかり....
華々しき一族」より 著者:森本薫
留守にしているけれど、あの子がいて呉れるから万事安心と言うものだわ。それに……(行詰る) 間。 須貝 それに、どうしたんです。それだけですか、被仰ることは。 諏....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は前途から誰か心得のある奴が出て来て取捕まえてくれるか、そうでなければ馬め自身が行詰るところまで行って、立往生するか、顛落《てんらく》するかよりほかはないものだ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てはいない。ただ盲目的に着のみ着のままで飛び出して来たのだから、行当りばったり、行詰るにきまっている。行詰った時、最初の要求は、彼等にとっては死でなくして食であ....
哲学入門」より 著者:三木清
うな関係にあるのである。現実の中で、常識が常識としては行詰り、科学も科学としては行詰るところから哲学は始まる。哲学は常識とも科学とも立場を異にし、それらが一旦否....