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「行軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

行軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年」より 著者:芥川竜之介
《ひとたば》の画札《えふだ》を取り出した。これは駄菓子屋《だがしや》に売っている行軍将棋《こうぐんしょうぎ》の画札である。川島は彼等に一枚ずつその画札を渡しなが....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
背面攻撃の一隊として、盤龍山、東鷄冠山の中間にあるピー砲台攻撃に向た。二十日の夜行軍、翌二十一日の朝、敵陣に近い或地点に達したのやけど、危うて前進が出来ん。朝飯....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
し、それを集結させ、そしてアカグマ国のイネ州に向けることにした。 大空には、飛行軍団を六|箇、海上には、一千三百隻の艦艇を、更に水中には、キンギン国とっておき....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
た。そしてまた、毛布の中に、もぐりこんだ。 「ちぇっ、夢だったか、ばかばかしい。行軍していると、水車小屋のかげから現れたもぐらというのが、体の大きいやつで牛ぐら....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
は、精巧なる内燃機関で動くのであって、別に不思議はない。 人造人間部隊が粛々と行軍を開始して向ってきたので、原地人軍は、さすがにちょっと動揺を見せた。が、先登....
大空魔艦」より 著者:海野十三
る。 また夜が来た。 腹をこしらえて、氷の室をでる。そしてまた一歩一歩、氷上行軍がはじまるのであった。 第三夜をおくり、第四夜を氷上にむかえた。 先頭に....
空襲警報」より 著者:海野十三
らぬ口を動かしてキャッキャッと若い母の腕の上ではねた。 「さあ旗男君。早いところ行軍を始めようぜ。――分隊前へ……」 国彦中尉はふざけた号令をかけると、正彦坊....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
食べるなぞはお茶の子だったものですが、さて、この三津、重寺、口野一帯と来ますと、行軍の扮装でもむずかしい冒険だとしたものでしてな。――沖からこの辺の浦を一目に眺....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
るまいが……、とにかく、われわれは日中を避けねばならん。夜ゆく。それで、今夜の強行軍でどこまで行けるかということが、覗き穴発見のいちばん大切なところになる。ねえ....
雪霊続記」より 著者:泉鏡花
人の人の形になって、縦隊一列に入って来ました。雪で束ねたようですが、いずれも演習行軍の装して、真先なのは刀を取って、ぴたりと胸にあてている。それが長靴を高く踏ん....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
は毎朝五時に出て九時にとまり、夕方の五時に出て十時にとまりました。ちょうど兵隊が行軍するのと同じように規則正しくやりました。 マルコはパンをやく火をこしらえた....
面会」より 著者:織田作之助
っていた。だんだんに夜が明けて来ると、雨の白さが痛々しく見えて、私はS達の雨中の行軍を想いやった。 朝、風に吹き飛ばされそうになりながら、雨襖を突き進んで、漸....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
称するものなり。その組織全く軍制に倣い、群を成し隊を成し、将あり佐あり、あるいは行軍しあるいは屯集し、もって布教伝道をなす。実に異風というべし。当時、その隊中に....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
郎はふと、ニユーギニヤに渡る前、中支は蕪湖のほとりで舐めた雨季の膝を没する泥路の行軍の苦労を思い出した。 過労で眼を赤くした馬の腹から胸は、自分がビシヤ/\は....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一カ年を指す)開始前又は特別な事情の生じた時、「会戦序列」を決定する。この序列は行軍、陣営、会戦等の行動一般を律するものである。会戦のためには、その序列に従い、....