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衍
「衍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
それで疑いもなく彼らもまた古代の文化民族の種々の観念を継承し、かつ独自にそれを敷
衍してきたものに相違ない。 古代のカルデア人とエジプト人の場合では、大概の原始....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の疑問一覧表を作ってくれたはずだったね。では、その一箇条一箇条の上に、僕の説を敷
衍させてゆくことにしようじゃないか」
検事が固唾を嚥みながら、懐中の覚書を取り....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
解たるや、あるいはその末流の徒、真にいまだ先覚者の説を翫味せずしてこれを誤解|敷
衍するあり、あるいはその反対の人あえて主唱者の意を※酌せずしてこれを誤解弁駁する....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
神に代って民衆に一つの神の言葉を伝えていた。ところがその神の言葉を更に註釈し、敷
衍し、そして、それらに対してもっと現実的な効果をあげる為に、ここに一つの物語を仕....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
に風が吹いてその青年の口に砂がはいったからだと、私は解釈している、更に私をして敷
衍せしむれば、私は進化論を信ずる者ではないが、「キャッキャッ」という音は実は人類....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
は、決して初めの時代だけに終らなかった。晩翠が出て初期の詩形をある点まで急速に敷
衍し、整頓して、ある一つの決著をつけた。其と共に、藤村は新しい詩の内容が、詩形を....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
際にドイツから六、七年ぶりに帰朝し、いくばくもなくその教育勅語を解釈し、『勅語|
衍義《えんぎ》』と題してこれを世に公にするの光栄を得たのである。それからちょうど....
「迷信解」より 著者:井上円了
ころなきにあらず。よって余は『修身書』にもとづき、その中に指示せられたる各項を敷
衍詳解して、小学および家庭における児童をして、一読たちまち各種の妖怪を解し、迷信....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
なすものではない。しかるにその霊物がもし生あるものである場合には、当人の子孫が繁
衍するとともにその霊物も子孫を殖やして行く。所謂七十五疋の眷属などと言われるもの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
そも龍樹菩薩は大般若経の妙理について、如来の説かれた小さな原本によってその説を敷
衍するためこの窟に坐禅せられたので、その坐禅の有様を形容して龍宮に入ったというの....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
想を、時代に応じて安易に体得しやすくしたものであります。また聖徳太子の御趣旨の敷
衍に外なりません。そして伝教大師は、この戒壇には日本国民残らず全部を登壇授戒せし....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は、「まだ前説を翻へす意がない」と書いておかれたが、自分はさらに佐々木君の説を敷
衍して、そのしかる所以を弁じたい。 法師が本来いかなる者であるべきかということ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
落の由来」とでもいう小冊子を発行してもらって、本書第六章に述べたところをさらに敷
衍してみたいと思っております。本書をみて下さった方々は、必ずその書をも読んで下さ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ナール『独仏高等兵学の方式について』には「ジョミニーの論述する如き一般原則から敷
衍せる戦法の系統は謬妄、危険で絶対に排斥すべきもの」と言っている。しかしフランス....
「四谷怪談異説」より 著者:岡本綺堂
稲荷の縁起は、徹頭徹尾おめでたいことであるにも拘らず、講釈師や狂言作者がそれを敷
衍して勝手な怪談に作り出し、世間が又それに雷同したのである。お岩が鬼になったから....