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術者
「術者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
術者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
よって、それが器械的の発病である限り全治の見込みはあるが、位置矯正の場合などに施
術者《しじゅつしゃ》の不注意から子宮底に穿孔《せんこう》を生じた時などには、往々....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
なくて、奇術応用のしん粉細工といふべきであらう。 さてそのやり方であるが、まづ
術者は、十枚あるひは十数枚(この数まつたく任意)の、細長く切つた紙片を一枚づゝ観....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
』 この言葉には多少の誇張はある――たとえば現代の化学を理解するために昔の錬金
術者のあらゆる空想を学び知ることは必要としない――しかしともかくも、過去における....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
。 さて、すでに根本において自由競争を最も合理的な発展形式と認める以上、よき技
術者の争奪は避くべからざる現象であって別に大騒ぎをするには当らない問題であると私....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
喉部を切開していた。もう一人は白面の青年で、形のよい背広に身を包んでいた。この手
術者は法医学教室の蝋山教授、白面の青年は西一郎と名乗る男だった。そこまで云えば、....
「金属人間」より 著者:海野十三
、それは非常にすぐれた仕掛けであるにそういない」 「ぼくはあれについて、三人の技
術者と、二人の科学者の意見をもとめましたが、この五人の専門家の感想はおなじであり....
「火星探険」より 著者:海野十三
年の肩へ手をかけていった。 「これだけの大きなエンジンを扱うのに、たった八人の技
術者しかいないんだぜ。君が働いてくれるなら、どんなに助かるかしれない」 「ええ、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
玉君」 「うん、心配はいらん。今にして僕は気がついたんだが、日本人は、科学者や技
術者にうってつけの国民性を持っていながら、今までどうしてその方面に熱心にならなか....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、上を下への大さわぎであった。工場という工場は、昼と夜との交替制で、たくさんの技
術者を使って、宇宙旅行に使うロケットの製造に目のまわるような、いそがしさであった....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
り、マイクを前にして立った。 「やあ、諸君。飛行島の建設に従事せられたる各国の技
術者、および労働者諸君よ」 と、リット少将は身ぶりよろしく、演説をはじめた。 ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
りと返して、ふわりと柔くまた横にもしよう。水々しい魚は、真綿、羽二重の俎に寝て、
術者はまな箸を持たない料理人である。衣を透して、肉を揉み、筋を萎すのであるから恍....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
合幹部といつたような人間が多く、最も多く出なければならぬ労働者、農民、教育家、技
術者、芸術家、学者、社会批評家、ジャーナリストなどはほとんど見当らない。社会人と....
「妖怪談」より 著者:井上円了
BCD……の文字が書かれてありまして、この板がまわるのでございます。このとき、執
術者も被
術者もともに、この危うきテーブルに軽く手を触るるのである。このときに、執....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
のだ。その通りに椿岳の画も外国人が買出してから俄に市価を生じ、日本人はあたかも魔
術者の杖が石を化して金とするを驚異する如くに眼を※って忽ち椿岳|蒐集熱を長じた。....
「『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
第一に、私の考えましたことは、今日の時代ほど、わが日本が、急いで多数の科学者や技
術者をほしがっている時期は、他にないのであります。皆さんもよく御承知のとおり、い....