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「衙門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衙門の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かれらの命令に従うのほかはないので、士はかれらに導かれて門を出ると、堂の東に節使衙門のような小さい門がみえた。 「この化け物め。なんで人間にむかって無礼を働くの....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
市の特殊性となる。ドイツがこれを建設した当時、土民の乞いによって残されたという旧衙門と天后宮とだけが、旧支那式建設であって、他は悉く近代建築である。風光の美もそ....
ピンカンウーリの阿媽」より 著者:豊島与志雄
る公園、競馬場やゴルフ場……若いハイカラな近代都市である。 だがこの都市にも、衙門や天后宮のような旧支那式建築が残っており、ピンカンウーリ(平康五里)の特殊な....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
。城には七つの郭門がある。郭門は城内の旧市街にいずれも通じているのであって、道台衙門のある所はすなわち東大門内である。知県衙門のあるところは小東門内の中央である....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
が、昨年の十二月、列国公使会議から十六カ条の要求を含む議定書を突きつけられ、総理衙門大臣の那桐と皇弟醇親王が、日本と独逸へ謝罪使で行ったなどといった。この三年に....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
タ、ボンベイの方へも二度ばかり商いに行って外国の事情にもかなり通じて居る。其人が衙門へ指してお勤めに行く。時間はごく僅かで務めのほかは遊んで居る。薬屋の主と非常....
三国志」より 著者:吉川英治
の端まで、総計二百何十人という男女老幼を、この日たった半日のまに残らず捕えて、宮衙門の街辻で、首斬ってしまった。 とき建安十九年十一月の冬、天もかなしむか、曇....