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衛戍
「衛戍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衛戍の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
る空の下で、平気でアイスコーヒーやソーダ水を飲んでいたのである。 ワルシャワの
衛戍隊《えいじゅたい》であったイワノウィッチの連隊も、戦場へ送られる日を待ってい....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
た。今考えても、ちょっとこう、小さな公爵夫人というような気がする。 光子さんは
衛戍病院のごく下級な薬剤師か何かの娘だった。彼女の着物はいつも垢じみていた。細面....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
であった。 前は軍医、あとは私、二台の車が前後して走るうちに、三宅坂上の陸軍|
衛戍病院の前に来かかった時、前の車夫は突然に梶棒を右へ向けた。軍医は病院の門に入....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
「二十だ……鼬だ……べべべべ、べい――」 四 ここに、第九師団|
衛戍病院の白い分院がある。――薬師寺、万松園、春日山などと共に、療養院は、山代の....
「昭和二年の二科会と美術院」より 著者:寺田寅彦
あり遠景がいつもの石井さんの風景のような気がして、少しチグハグな変な気がする。「
衛戍病院」はさし絵の味が勝っている。こういう画題をさし絵でなくするのはむつかしい....
「雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
て来たシベリヤの一年が、如何に退屈で長かったかを思い返した。二年兵になって暫らく
衛戍病院で勤務して、それからシベリアへ派遣されたのであった。一緒に、敦賀から汽船....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ン》の戦争で失明した名誉ある傷痍《しょうい》軍人である。 傷痍軍人といっても、
衛戍《えいじゅ》病院にいるのではないから、あの白い病衣を着ているわけではない。背....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
例であった。 前は軍医、後は私、二台の車が前後して走るうちに、三宅坂上の陸軍|
衛戍病院の前に来かかった時、前の車夫は突然に梶棒を右へ向けた。軍医は病院の門に入....