衛生[語句情報] » 衛生

「衛生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衛生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
らくしてこう答えました。 「あすこにある玉子焼きはなんと言っても、恋愛などよりも衛生的だからね。」 六 実際また河童の恋愛は我々人間の恋愛とはよほど趣を異....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
―これが僕にはほんまの勇気やろ――を出して後方にさがった。独立家屋のあたりには、衛生隊が死傷者を収容する様子は見えなんだ。進んだ時も夢中であったんやが、さがる時....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
るんだッて。それからね、その髯がまた妙なのさ。」 とお貞は少年の面を見て、 「衛生髯だとさ、おほほ。分るかえ? 芳さん。」 「何のこッた、衛生髯ッたって分らな....
露肆」より 著者:泉鏡花
君、だがね、僕は手品師では無いのだよ。蛇使いではないのですが、こんな処じゃ、誰も衛生という事を心得ん。生命が大切という事を弁別えておらん人ばかりだから、そこで木....
化鳥」より 著者:泉鏡花
いのをはめている。 手にも取らないで、口のなかに低声におよみなすったのが、市内衛生会委員、教育談話会幹事、生命保険会社社員、一六会会長、美術奨励会理事、大野喜....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
、体操などがあることを知った。生理学は教えられなかったが、木版刷の全体新論や科学衛生論というようなものを見て、前の漢方医の議論や処方を想い出し、比較してみると、....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
だろう? 西洋人はいっている。支那料理は最も進歩したものである。最も美味で、かつ衛生的であると。彼等が支那料理を採るのはそのためだ。さて、一番初めに運んで来たの....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
事は別であれど)恐らくは今日でも大問題になって居るまい、世人は食事の問題と云えば衛生上の事にあらざれば、美食の娯楽を満足せしむる目的に過ぎないように思うて居る、....
」より 著者:犬田卯
出ても日当(村長は他へ出張。)こういうことのほか、役場員自身がまた、社寺、土木、衛生、税務……などそれぞれ自分の分担事務の名目において他村へ「調査」などに出かけ....
」より 著者:犬田卯
呆れたことに、その体温計が小綺麗な箱へ入って配給されて来ていた。それは農村人への衛生思想注入のため、どこか厚生省あたりの肝煎りで、特に組合が実行したに相違なかっ....
画室談義」より 著者:上村松園
こは私にとってまったくの浄土世界です。 毎年五月の七日か八日ごろが私のところの衛生掃除に当たっている。それを区切りとして夏の暑いさかりを階下の画室で、またお盆....
余齢初旅」より 著者:上村松園
して飴湯などを呑んでいるのを見ると、改めて支那人の胃袋について奇異の感をいだく。衛生などということは支那人には全く意味のないものと見える。 日本の町の横筋は、....
迷信解」より 著者:井上円了
は家相である。家相に関連して地相も考うることになりおるが、宅地、住居が人の健康、衛生に関係あることは、学理の上よりも、事実の上よりも否定することはできぬから、地....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
いにこの二疫を小児の健康の関門として恐れていた。尤も今でも防疫に警戒しているが、衛生の届かない昔は殆んど一年中間断なしに流行していた。就中疱瘡は津々浦々まで種痘....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
に汲々たり。全く日本内地の村落に入るがごとし。家屋は木造にして床高く、室内清潔、衛生に注意せる点は、南米移民の住宅の比にあらず。家族はウスベリを敷きて、日本服を....