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衣手
「衣手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衣手の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
ひたち》の宮では、女房が集まって大騒ぎして読んだ。  逢《あ》はぬ夜を隔つる中の
衣手《ころもで》に重ねていとど身も沁《し》みよとや   ただ白い紙へ無造作《むぞ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
出の歌だから、恐らく人麿の作であろう。なおこの歌の傍に、「ぬばたまの夜霧は立ちぬ
衣手を高屋の上に棚引くまでに」(巻九・一七〇六)という舎人皇子の御歌がある。「衣....
「悲しめる心」より 著者:宮本百合子
て行く   かけ入ろうにも門はなし   たのみたいにもつてはなし   縫いあげし
衣手にもちて     残されし姉さ迷よえる      その名を呼びて 涙して――....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
きがごとし。  曙覧の歌、四《よつ》になる女の子を失いて  きのふまで吾《わが》
衣手《ころもで》にとりすがり父よ父よといひてしものを   父の十七年忌に  今も....