衣笠山[語句情報] » 衣笠山

「衣笠山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衣笠山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
うちに、翁の上顎の義歯が外れ落ちてガチャリと下歯にぶつかる事が度々であった。 「衣笠山……ガチャリ。モグモグ……ムニャムニャ……面白の夜遊や……ガチャリ……モグ....
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
庭を囲う低い土塀を越して一面の青田が見える。雨は煙のようで、遠くもない八幡の森や衣笠山もぼんやりにじんだ墨絵の中に、薄く萌黄をぼかした稲田には、草取る人の簑笠が....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
後を追っかけた。 町を出外ずれると北野になる。大将軍から小北山、それから平野、衣笠山、その衣笠山まで来た時には、とっぷりと日も暮れてしまい、林の上に月が出た。....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
一間で、四五人の若い武士達が、雑然として話している。 宵を過ごした初夏の夜で、衣笠山の方へでも翔けるのであろう、杜鵑の声が聞こえてきた。 小四郎は秀次の寵臣....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
。 男8 (気味悪そうに)一体、どこの山へ行くのでしょうね? 男6 さあ、何でも衣笠山あたりへ行って三日間ほど山籠りをするのだと云ってましたが、…… 女2 あら....
私本太平記」より 著者:吉川英治
刻(ま夜中)と、その薨去は、幕府から公布された。 なか二日おいて。 葬儀は、衣笠山の等持院でいとなまれた。勅使の差遣、五山の僧列、兵仗の堵列、すべて、儀式の....