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衣紋坂
「衣紋坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衣紋坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
の雲の黒さが、此方に絞った幕の上を、底知れぬ暗夜にする。……が、廓が寂れて、遠く
衣紋坂あたりを一つ行く俥の音の、それも次第に近くはならず、途中の電信の柱があると....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ツ手が駈ける、うかれ客が流れこむ、投げ節がよろけて行く。 お綱の名と姿に似る、
衣紋坂の見返り柳――その小暗いかげにたたずんで、かれは、密かにあてを狙っていた。....