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「衣被〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衣被の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
美女を盗む鬼神」より 著者:田中貢太郎
間にかいなくなった、鬼神は毎朝、手を洗い、帽子を被り、白い衣の上にやはり白い羅の衣被を著て、古文字のような物を書いた木簡を読んだ、読み終るとそれを石の下に置いて....
源氏物語」より 著者:紫式部
と思っていたが、襖子の向こうで、女房たちに勧められて少し座を進めた時に、かすかな衣被香《えびこう》のにおいがしたので、自分の想像はまちがっていなかったと思い、長....
源氏物語」より 著者:紫式部
いて、雅味のある火鉢に侍従香がくゆらしてある。その香の高い中へ、衣服にたきしめる衣被香も混じって薫るのが感じよく思われた。そのあたりへ散った紙に手習い風の無駄書....
五重塔」より 著者:幸田露伴
清吉の乱暴も我が命令けてさせしかのよう疑がわれて、何も知らぬ身に心地|快からぬ濡衣被せられんことの口惜しく、たださえおもしろからぬこのごろよけいな魔がさして下ら....