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「衣食住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衣食住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
いるのを。鳥は今度の大地震にも困ると云うことを知らないであろう。しかし我我人間は衣食住の便宜を失った為にあらゆる苦痛を味わっている。いや、衣食住どころではない。....
富士」より 著者:岡本かの子
夜の奥の綾むしろは暖く、結燈台の油|坏《つき》に油はなみなみとしている。 翁は衣食住の幸福ということも考えないではいられなかった。 それで常陸風土記《ひたち....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
人が朝日を拝して立宗したのは、真の日本仏教が成立したことを意味する。 熱帯では衣食住に心を労することなく、殊に支配階級は奴隷経済の上に抽象的な形而上の瞑想にふ....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
の理想社會は、經濟單位と生活單位とを完全に分離するものである。 即ちそこでは、衣食住や育兒等の所謂家事勞働のすべては、部落の完備せる共同施設において、誠心と優....
遊星植民説」より 著者:海野十三
いだワ」 「そうして、上陸地点を決定し、又上陸後はどのような方法で、地球の人間が衣食住をすべきかを計画する。計画が出来たら、地球の上から、人間がロケットに乗って....
怪星ガン」より 著者:海野十三
の町で売っているもので、りんごのほかにもただのものがありますか」 「ございます。衣食住にかんするすべてのものは、みんな無料で市民に提供されます」 「衣食住にかん....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
には住民がいるのか。暗黒中の生活はどういうものだろう、どんな文明をもち、どういう衣食住をし、あの一生陽の目をみない大暗谷 と、まだ夢を追うような醒めやらぬ気持の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
|時も早くそのつもりになってもらわねばならぬ。現世の生活にありては、主なるものが衣食住の苦労、大概の人間はただそれっきりの事にあくせくして一|生を過して了うので....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
れば国会を通じて政治的に反映せしめるようにしたいことです。 この「研究所」は、衣食住を含む一般生活様式の総合的研究を特色とするもので、例えば建築を無視した服飾....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の音を聞かざるはなし、日本の花火はこれが進化したるものにはあらざるべきか、その他衣食住において日本に類似せる点多く、さすが昔は東洋文明の卸元たりし面影どこかに残....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
です。これらはただに中等の僧侶ばかりでなくまた下等の僧侶にもある。 上等僧侶の衣食住はなかなか立派なもので、まずその財産を言いますとヤクが五百疋以上四千疋以下....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
狭隘にして、電鉄縦横に通じ、電車織るがごときも、その行人を傷害せざるは僥倖なり。衣食住ともに不潔なるの結果、異様の臭気を放つ。あたかもシナ市街に入るがごとき思い....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
たのでした。富者も、貧者も、学者も、無教育者も、商工業者も、労働者も、みな一斉に衣食住のすべてを奪われたのでした。もしこの際において、交通通信の機関が今日のよう....
昆布とろ」より 著者:北大路魯山人
あると言うのも、あながち無理ではあるまい。 しかし、昔から東京にも通人がいて、衣食住なんでござれ、並尋常では済まさぬという凝り方の、趣味性に富んでいる人もいる....
美食と人生」より 著者:北大路魯山人
、楽しみと苦しみを混乱させているが、食物には冷淡で、食の世界は顔色を失っている。衣食住のうちの食でたちまち無能を疑われ、豚のように、なんでも与えられたものをもっ....