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「表高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

表高の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
。あいつらは。揃いも揃って吝《けち》ん坊だ!」 「どういたしました」 「浅野は、表高こそ五万三千石だが、ほかに塩田が五千石ある。こいつは知行以外の収入で、小大名....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
割下水に引揚げて行きました。 三 屋敷は、無役《むやく》なりとも表高千二百石の大身ですから、無論のことに一丁四方を越えた大邸宅で、しかも退屈男の....
名君忠之」より 著者:夢野久作
を下げた。与一に対する満腔の同情がそうさせたのであろう。 「二村、天山の二カ村が表高百五十石に御座りまするが、内実は二百石に上りまする」 「ほかに表高二百石の処....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
光|赫々として輝くファラオの武威は、各王の死後の住家である三角塔と、その功績を地表高く捧ぐる方光塔と、迷い入ったら最後、容易に出口を発見し得ぬという螺堂を生みま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほどの城は見たくも見られねえ。 そのはず、二十一郡六十八万石とは言うが、それは表高で、実収は百八十万石とのこと。 この城を築いた伊達政宗公というのが、まかり....
武州喜多院」より 著者:中里介山
吉保などもこの地に封ぜられたこともあり、秋元家などもここへ封ぜられた時は六万石の表高でその倍以上の実収があったと称せられ、かつ江戸へは近いし、有力な富藩であった....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
取りあげて、取り潰されるのは当然の運命であったのである。鶴岡へきてからの酒井家は表高が十四万石、それに幕府から二万五千石を預けられた十六万五千石の収入のわけであ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
も、二十二歳の青年なみの観察は持っているが、伊達などというと、もう漠として、 (表高は、六十余万石だが、内容は百万石以上もある陸奥の大藩) という以外、これぞ....
」より 著者:吉川英治
元で、氷を割りながら、その父を慰めるために、これも夕餉の菜に心をくだくのだった。表高四万六千石という津軽家の経済は、もう先代出羽守の時に、困窮を極めていたが、当....