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袂糞
「袂糞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
袂糞の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
いものはどこにも無い。女の袂から額縁の裏まで引っくり返してみたが、出て来たものは
袂糞とホコリばかりだ。ただ机の曳出から分厚い強度の近眼鏡と、カルモチンと同じ位の....
「家」より 著者:島崎藤村
かったのは、私が悪かった」 お仙は途方に暮れたという顔付をしている。 「これ、
袂糞でも付けさんしょ」とお種は気を揉んで、「折角今日は髪まで結って、皆な面白く遊....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
大抵は、方々と話し歩いて居るお金が、たまらなく小憎らしかった。 みじかい袂に、
袂糞と一緒くたに塩豆を入れたりして居る下等な姑から、こんな小言はききたくないと云....