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袈裟御前
「袈裟御前〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
袈裟御前の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とおけさ》切りの大しばいでした。 お定まりどおり、遠藤《えんどう》武者の盛遠が
袈裟御前に懸想するところから始まって、では今宵《こよい》九ツに館《やかた》へ忍ん....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
時京の人に相《あい》馴《な》れて京の小次郎を生んだとあるから私通でもしたらしく、
袈裟御前《けさごぜん》が夫の身代りに死んだは潔《いさぎよ》けれど、死する事の一日....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
った。 このようないきさつは、日本の中世の武家社会にやはり少くなかった。例えば
袈裟御前の物語がある。一人の武家の婦人が生命を賭さなければ、自分の貞潔を守れなか....
「菊人形」より 著者:宮本百合子
菊人形の見世ものの中で何があったろう。常盤御前があった。小督《こごう》があった。
袈裟御前もあった。一九〇五年に、団子坂の菊人形はそういうものばかりを見せていた。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。その一番目は「那智滝祈誓文覚」で、団十郎の遠藤盛遠、菊五郎の渡辺|亘、芝翫の
袈裟御前。中幕は「逆櫓」で、団十郎の樋口、芝翫のお筆、市蔵の権四郎、八百蔵の重忠....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
(二十歳、後の太政入道)。遠藤盛遠(二十一歳、後の文覚上人)。源ノ渡(二十五歳、
袈裟御前の良人)。佐藤則清(二十二歳、後の西行法師)――などみな鳥羽院北面の武者....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
して調子を合せ、今日は何をやりましょう。と云う。思いなしか仙ちゃんは熱っぽい声で
袈裟御前が首を落されるあれ、何とか云ったなと云うと、鳥羽の恋塚よ、と冬子は朗らに....