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袋地
「袋地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
袋地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ちらへしきりに何か捜しまわっていたようでしたが、ようやくそこの鍵辻《かぎつじ》を
袋地へ行き当たったどんづまりで、『都ぶり人形師――藤阿弥《ふじあみ》』と、看板の....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
いやかに仄めいた。 ある日も庸三は葉子の部屋にいた。そこは他の部屋と懸け離れた
袋地のようなところで、廊下をばたばたするスリッパの音も聞こえず、旅宿人に顔を見ら....
「犬のはじまり」より 著者:宮本百合子
爵のこわい竹藪、藤堂伯爵の樫の木森が、昼間でも私に後を振返り振返りかけ出させた。
袋地所で、表は狭く却って裏で間口の広い家であったから、勝ち気な母も不気味がったの....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
冴《さ》えて、足袋やさんが打つ砧《きぬた》が――股引《ももひき》や、腹掛けや、足
袋地の木綿を打つ音が、タン、タン、タン、タン、カッツン、カッツンと遠くまで響き、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ったかしら」
聞き馴れない女の声がする。
往来から路地をはいって来て、ここの
袋地内の畑や離屋に、勝手がちがったらしくこう呟いているのである。
何気なく、お....