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袖珍本
「袖珍本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
袖珍本の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暴風雨に終わった一日」より 著者:松本泰
沢山あったらしく、宝沢が読んで聞かした漢文で書いた『肉蒲団《にくぶとん》』という
袖珍本《しゅうちんぼん》もそこから借り出してきたものであった。よく学校の帰りなど....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
旅にも、懐から放したことのない二冊の本があった。N・R・F発行の「危険な関係」の
袖珍本で、昭和十六年、小田原で、私の留守中に洪水に見舞われて太平洋へ押し流されて....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の出版となっている。この書は岩野泡鳴から譲り受けたもので、その当時鶴見が手にした
袖珍本と版式に変りはない。そうしてみれば、彼がその本を読んで感動した年代もほぼ明....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
もなく恭一の本立を見ているうちに、次郎の眼はその中の一冊にひきつけられた。仮綴の
袖珍本で、背文字に「葉隠抄」とあった。次郎はいきなりその本を引き出して、頁をめく....