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袖褄
「袖褄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
それさえ嬉しくって取ろうとするのを、遮って留めながら、浪路が松の根に気も萎えた、
袖褄をついて坐った時、あせった頬は汗ばんで、その頸脚のみ、たださしのべて、討たる....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
だがね、何だか身を投げた女をあぶって暖めているような気がして、消えぎえにそこへ、
袖褄を縺れて倒れた、ぐっしょり濡れた髪と、真白な顔が見えて、まるでそれがね、向う....