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被害地
「被害地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
被害地の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「李陵」より 著者:中島敦
う》・雲中《うんちゅう》・上谷《じょうこく》・雁門《がんもん》などが、その例年の
被害地である。大将軍|衛青《えいせい》・嫖騎《ひょうき》将軍|霍去病《かくきょへ....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
と言ったらありません。 地震のために脱線したり、たおれこわれたりした列車は、全
被害地にわたって四十四列車もあります。東京から地方へのがれ出るには、関西方面|行....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が原っぱの上に、火災の余光を浴びて、影を引いて動き出しました。 ようやくにして
被害地のところまで来て見ると、それは申すまでもなく戦場同様の有様であります。消防....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
裂したのはただの一発だったが、当時はまだ原子爆弾のことが一般には知られておらず、
被害地の誰もが、自分のところに普通爆弾の直撃を受けたのだと思った。直径四キロ近く....
「日記」より 著者:宮本百合子
は多くの人を殺した。 往来、まるで大混雑、立往生をして居る電車に一杯、尋ね人、
被害地図、政府の告示等貼ってあった。 A、藤沢の安否をたずねに浅草にゆき青くな....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
々と深い眠りに陥った。 序にこの宝永の噴火の被害のひどかったことを記すと、その
被害地の恢復に幕府は三十五年間から七十年余もかかったところがある。幕府は全国の扶....