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「袿姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

袿姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
曠野」より 著者:堀辰雄
たが、命ぜられたとおりの事をして、再び郡司の前に出ていった。 郡司はその女の小袿姿を見ると、傍らの妻をかえりみながら、機嫌好さそうに言った。「さすがは京の女じ....
源氏物語」より 著者:紫式部
い気がして、例の慰め場所西の対へ行って見た。少し乱れた髪をそのままにして部屋着の袿姿《うちかけすがた》で笛を懐しい音《ね》に吹きながら座敷をのぞくと、紫の女王は....
源氏物語」より 著者:紫式部
柱の所にいた女房などもただあわてるだけでおじけ上がっている。几帳より少し奥の所に袿姿で立っている人があった。階段のある正面から一つ西になった間の東の端であったか....
源氏物語」より 著者:紫式部
があるとも思われた。 少し寝入ったかと思うと故人の衛門督がいつか病室で見た時の袿姿でそばにいて、あの横笛を手に取っていた。夢の中でも故人が笛に心を惹かれて出て....
源氏物語」より 著者:紫式部
もそれは実行できずに、慄えながら帳台のほうを見ると、ほのかに灯の光を浴びながら、袿姿で、さも来|馴れた所だというようにして、帳の垂れ布を引き上げて薫ははいって行....
源氏物語」より 著者:紫式部
ございますよ」 と声をかけた。何事であろうと思って、暗い室へ手探りではいると、袿姿の男がよい香をたてて姫君の横で寝ていた。右近はすぐに例のお癖を宮がお出しにな....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の日には、私は風を引いて出ませんかった。新婚のお二人は、家へ尋ねて下さいました。袿姿の立派なお写真を見て、式に伺われなかったのを残念がりました。 その後風が癒....