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裁っ
「裁っ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裁っの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
様の敷布を買って来て、中央に穴を明けてスッポリ被り、左右の腕に垂れた個処を袖形に
裁って縫いつけ、恰で酸漿のお化けのような服装をしていた事があった。この服装が一番....
「死者の書」より 著者:折口信夫
にも当る大きなお身に合う衣を、縫うすべを知らなかった。せっかく織り上げた上帛を、
裁ったり截ったり、段々布は狭くなって行く。 女たちも、唯姫の手わざを見て居るほか....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
そして、おかあさんにお話をねだりました。 「そうね、おかあさんは、会で青いネルを
裁っていたら、おとうさんのことが、みょうに心配になって、もしものことがあったら、....
「田原藤太」より 著者:楠山正雄
お米を出してもあとからあとからふえて、空になることがありませんでした。絹はいくら
裁っても
裁っても減りません。釣り鐘はたたくと近江の国中に聞こえるほどの高い音をた....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ありましたな?」 「『土屋庄八郎昌猛』と、こう鮮かに書いてあったぞ!」 上衣に
裁っても下衣に
裁っても十分用に足りるだけの幅も長もあったけれど、不思議のことには....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
は表返しにしたりしたが、だいたいにおいて、それを被告の屍衣になるようにてきぱきと
裁って型をつけて行った。 それから今度は、陪審官たちが審議するために向うへ向き....
「嫁入り支度」より 著者:神西清
っと太って、もう白髪あたまになった母親は、ゆかに這いつくばって、何やら青い布地を
裁っていた。娘はソファーにかけて、刺繍をしていた。やはり散らばっている型紙、あい....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
をも買い、裁断に取りかかっていた。別に洋裁を教わってはいないのだったが、とにかく
裁った。裂はオレンジ色のサティンだったが、全部細かい襞から成り立ったスカアトに、....
「それから」より 著者:夏目漱石
注文して、むずかしい名のつく、頗《すこぶ》る高価な織物を取寄せて、それを四五人で
裁って、帯に仕立てて着てみたり何かする。後で、それは日本から輸出したものだと云う....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ともめずらしくなかった。
いまも四、五人の若い女が、座敷に仕立てものをひろげて
裁ったり縫ったりしているのが、まえを通りかかった磯五に見えた。女たちは、主人を見....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っている。私はさっき下で、お母さんがあなたへお土産とお買いになった純木綿の浴衣を
裁って、二階へ来て久しぶりで海老茶色の本をひろげました。そして六十頁ばかり読んで....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いう詩に、新しい斉《セイ》の※素《ガンソ》(真白い練絹)の鮮潔霜雪のようなものを
裁って合歓の扇となす。団々として明月に似たり、君が懐袖の中に出入し動揺して微風を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れてはじめての作品ですから、我ながらほれぼれと眺めました。同じ色の布で自分の分も
裁ってございます。が、まだ縫わず、よ。足袋と下駄の鼻緒とはどうしても自分で縫う必....
「縫子」より 著者:宮本百合子
」 縫子も他の娘達も気のない顔でその問答をきいた。米は暫く一心に紺花色の裏地を
裁っていると思ったらいきなり、 「ねえ、ちょっとどう思って? 千代乃さんまた来る....
「源氏物語」より 著者:紫式部
近はなだめていた。この人たちも思い乱れているのである。乳母は得意になって染めたり
裁ったりしていた。新しく来た童女のかわいい顔をしたのを姫君のそばへ呼んで、 「ま....