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裁つ
「裁つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裁つの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
銀子はクリスチャンであったその家庭で日常を躾けられ、多勢の兄弟子に交じって、皮を
裁つことや縫うことを覚え、間もなく手間賃をもらい、家の暮しを助けることができたが....
「ふざけた読書」より 著者:豊島与志雄
断してないものだった。彼はその紙をぱらぱらとめくって、歎息して云う。「書物の縁を
裁つくらいの配慮はしておいて貰いたいものだ。人にわざわざ読ませるばかりか、頁を切....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
でも、翌日読返して見れば、俺は必ず俺の作品の魅力にとらわれて了う。仕立屋が衣服を
裁つ技術に自信を有《も》つように、俺は、ものを描く技術に自信を有っていいのだ。お....
「街」より 著者:宮本百合子
軽な夫婦だった事もあるのよ、ダーシェンカ。大きな裁板《たちいた》の前でエーゴルが
裁つ。私が縫う。これにエーゴルが仕上をして顧客へ届ける。少しずつお金をためる。飾....
「我に叛く」より 著者:宮本百合子
も無さそうに思われた。 ゆき子は、やがて葉書を持って母の居間へ行った。彼女は、
裁つもりものをしている母の傍で、相談をしいしい電文を作ろうと思ったのである。 ....