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裄丈
「裄丈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裄丈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
》を着け易《か》えて、余の枕辺に坐ったとき、余は昨夕《ゆうべ》夜半《よなか》に、
裄丈《ゆきたけ》の足りない宿の浴衣《ゆかた》を着たまま、そっと障子《しょうじ》を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
たくを怠らなかったもので、まだ肩揚げのとれないような郷里の子弟のために縫い残した
裄丈の長い着物でないものはない。 田中大秀のごとき先輩の国学者の笑った生涯にす....
「足迹」より 著者:徳田秋声
ルの縫直しがまだ出来ていなかったし、袷羽織の用意もなかったので、洗濯してあった、
裄丈の短い絣の方を着て出かけて行った。 馬車の中は、水のような風がすいすい吹き....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。いや、簑笠が小さいのではない、簑笠は通常の出来だが、内容が小さいために、尋常の
裄丈《ゆきたけ》だけの簑笠が地上に引きずられているだけの相違で、以て身の丈の低い....