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「裏皮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

裏皮の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
めに処女の肌のように和《やわ》らいでいるのを指が触わると同時に感じた。その表皮と裏皮に、さらに心を籠めた息を吐きかけると、やおら肩に当てて打ち出した。……これを....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
を見ると隅の方に女が一人|振袖を着まして、調べを取ってポン/\という其の皷の音が裏皮へ抜けまして奥へ響き中々上手に打ちます。大藏は何うして何時の間に斯様な能役者....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
、シンガポールで焼つく大地を平気な顔で歩いてる素足の土人を見たがその足の大きさと裏皮の厚さを考えて感心したものだ、あの足の裏を一尺の近さに引よせて、じっと眺めた....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
、膝で解く、その風呂敷の中を見よ。土佐の名手が画いたような、紅い調は立田川、月の裏皮、表皮。玉の砧を、打つや、うつつに、天人も聞けかしとて、雲井、と銘ある秘蔵の....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
、羽目板を蹴とばす奴もゐないから、小屋もいたまない。当節は百円札が単位だよ、靴の裏皮を張り変へたつて四百五十円、カストリ一杯三十五円ぢやねえか、おまけにノンダク....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
と、鍛冶屋があるくらいのもので、私は靴屋に案内してもらい、氷河に辷らない用心に、裏皮を貼りつけて、釘を打ってもらったが、旧式の轆轤を使って、靴屋のおやじが、シュ....