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裏表紙
「裏表紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裏表紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
その名は太田も知っていた。それを聞いて房内にある二、三の、ぼろぼろになった書物の
裏表紙などに折れ釘《くぎ》の先か何かで革命歌の一とくさりなどが書きつけてある謎《....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
と崇《あが》め、十念を受けて初めて成仏するなどというぱっとしない作柄で、表紙から
裏表紙まで亡霊と血痕でうんざりするような作品であった。それで春亭も気が進まなかっ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いい表紙が出来ました。それは街の風景なの。ひろい見とおしのきく街、こっちは角で、
裏表紙まで往来が曲って来ています。街の彼方にはタンクや煙突があって、ワヤワヤした....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
には、ゆたかな海の潮のみちひのうたや、暖くて芳ばしい野草のうたやがなつかしくて、
裏表紙の深紅の本を折々くりひろげました。おぼえていらっしゃるかしら、あのなかに、....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
書物ではあったけれど、その書物だけが奇妙にも、逆さに置かれてあるのであった。即ち
裏表紙を上へ向けて、特に置かれてあるのであった。 「はてな?」と呟いた右近丸ツト....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
るように読みつけていましたから。 見せて下さる本の中には、ひどく古くて、表紙や
裏表紙も破れていて、中は歌の題にふさわしい歌の言葉をいくつも並べて、さもさも続け....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
とにすると、馬鹿馬鹿しいほど、華やかなものだった。「サンデー毎日」「週刊朝日」の
裏表紙の半分を割いて、大きく私の写真が出た。その頃の両誌は、ちょうど今日の倍の大....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
て通すことはならん。」と放言した。 「北海道拓殖のため」は大きく出たものだ。その
裏表紙には「俺の利益が減るから」と書かれているのだ。 殆んど毎日、市民に訴える....