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補す
「補す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
補すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
一句から出立する。この一句を布衍《ふえん》すると謎の女の人生観になる。人生観を増
補すると宇宙観が出来る。謎の女は毎日鉄瓶の音《ね》を聞いては、六畳敷の人生観を作....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
リベラールなり、リベラールはけっして不可なるにはあらず、欧州各国近世道の上進を裨
補するもっともリベラールの功に在り、されどもリベラールの論はなはだしきに過ぐる時....
「この三つのことば」より 著者:宮本百合子
ができるからこそ、パリの世界の平和を守る会は、去年の大会で決定した国際平和賞の候
補すいせんを、日本の「平和を守る会」支部にもとめて来ている。 国外に行っている....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
なく、恋愛でない場合にしても、女流作家が小説をかいて発表するのも、女代議士が立候
補するのも、同じように本当の自分をはきだすのではなく、自分を幾重にも誇張してみせ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
夜を」(巻十・二三三六)の「ゆざさ」などの如く、「笹」のこととした。なお少しく増
補するに、古今集|物名に、「いささめに時まつ間にぞ日は経ぬる心ばせをば人に見えつ....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
して、宣言しました。 「わたしは、とうとうお断りしかねて、衆議院議員の選挙に立候
補することになりました。それで、これから当分の間、人の出入も今迄より多くなるでし....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
もない工費なんだが、その工面がつかないのさ。ぼくの数年はその苦闘史さ。こんど立候
補するのも、そうする以外に築港を完成する手がないからだよ」 青木は再びカラカラ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
の政治家などが現れてくるから、アレ、アレ、あの野郎が政治を語る、奇怪。奴め、立候
補する気かな。ほんとにそう思いこんで、ゲキレイしたり、すすめたりするのが何人もい....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
して筆を執った次第である。 また「主婦の言葉」は、妻が私の言い漏らしたものを追
補する意味で執筆したのであって、これもすべて若き人々への愛より語るものである。妻....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
、自分たちの利益を考えないものであるように思っている。だから、附近の鉱山から立候
補するものがあっても、近くの農民がそれに投票しようとしない。そして却って、地主で....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
|磅《ポンド》だけ余計に発行されたが、これはおそらく流通界から囘収された正貨を填
補するに足る以上には、何も生じないことであろう。もしこの想定が正しいならば(そし....
「実践について」より 著者:中井正一
の人々は費用二十万円は最低要るといっていた。私は代表者の会合で、民主陣営から立候
補する場合、三万円以上の金で立っては必ず不純な要素が加わって来るから、この限界内....
「私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
だけしか知らない奇妙な事情が伏在していたのだ。 がんらい私は進んで自分から立候
補する意志をもっていたのではない。党の支部と組合の幹部との切なる勧めによって、半....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た。アイルランド総督の新任は、まだ行なわれない。このもっとも困難な役目に、誰を親
補すべきであろうか? エリザベスは思い煩い、誰と決定するのも不可能なことを知った....
「俗臭」より 著者:織田作之助
いる。最初崎山は代議士であると誤解されていた。が、違うらしいのだ。どうやら、立候
補すらしたこともないというのが本当らしいのである。が兎に角、彼はまるで口笛を吹く....