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補する
「補する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
補するの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
一句から出立する。この一句を布衍《ふえん》すると謎の女の人生観になる。人生観を増
補すると宇宙観が出来る。謎の女は毎日鉄瓶の音《ね》を聞いては、六畳敷の人生観を作....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
リベラールなり、リベラールはけっして不可なるにはあらず、欧州各国近世道の上進を裨
補するもっともリベラールの功に在り、されどもリベラールの論はなはだしきに過ぐる時....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
っと、迷っていることがあるんです」 雑誌社を経営しながら、その人は代議士に立候
補する気があったり、伸子などのしらない政治的な活躍の場面ももっていた。 「木下さ....
「世界は平和を欲す」より 著者:宮本百合子
しまた同じ日本の新聞はほんの小さく世界戦争の危機は迫っていないという大統領に立候
補するスタッセンの言明をのせています。同じく大統領候補者のウォーレスは、 「戦争....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
なく、恋愛でない場合にしても、女流作家が小説をかいて発表するのも、女代議士が立候
補するのも、同じように本当の自分をはきだすのではなく、自分を幾重にも誇張してみせ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
夜を」(巻十・二三三六)の「ゆざさ」などの如く、「笹」のこととした。なお少しく増
補するに、古今集|物名に、「いささめに時まつ間にぞ日は経ぬる心ばせをば人に見えつ....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
して、宣言しました。 「わたしは、とうとうお断りしかねて、衆議院議員の選挙に立候
補することになりました。それで、これから当分の間、人の出入も今迄より多くなるでし....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
もない工費なんだが、その工面がつかないのさ。ぼくの数年はその苦闘史さ。こんど立候
補するのも、そうする以外に築港を完成する手がないからだよ」 青木は再びカラカラ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
の政治家などが現れてくるから、アレ、アレ、あの野郎が政治を語る、奇怪。奴め、立候
補する気かな。ほんとにそう思いこんで、ゲキレイしたり、すすめたりするのが何人もい....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
して筆を執った次第である。 また「主婦の言葉」は、妻が私の言い漏らしたものを追
補する意味で執筆したのであって、これもすべて若き人々への愛より語るものである。妻....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
、自分たちの利益を考えないものであるように思っている。だから、附近の鉱山から立候
補するものがあっても、近くの農民がそれに投票しようとしない。そして却って、地主で....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
|磅《ポンド》だけ余計に発行されたが、これはおそらく流通界から囘収された正貨を填
補するに足る以上には、何も生じないことであろう。もしこの想定が正しいならば(そし....
「実践について」より 著者:中井正一
の人々は費用二十万円は最低要るといっていた。私は代表者の会合で、民主陣営から立候
補する場合、三万円以上の金で立っては必ず不純な要素が加わって来るから、この限界内....
「私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
だけしか知らない奇妙な事情が伏在していたのだ。 がんらい私は進んで自分から立候
補する意志をもっていたのではない。党の支部と組合の幹部との切なる勧めによって、半....