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「補修〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

補修の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
畢竟《ひっきょう》夫に対する自分の直覚は、長い月日の経験によって、訂正されべく、補修されべきものかも知れないという心細い真理に、ようやく頭を下げかけていた彼女は....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
にわか》雇いの人夫を駆り集めて、九月の十日前後から東京市中にバラ撒いて、ドシドシ補修工事を開始した。それを記者は十四日頃やっと気が付きながら、流石《さすが》東京....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
う取り計らうことが肝要であると仰せられ、道路|橋梁等のやむを得ない部分はあるいは補修を加うることがあろうとも、もとより官費に属すべきことで決して人民に難儀をかけ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
この後ち天保七年に至って、幕府の代官の山本大膳という人が、享保の五人組帳前書を増補修正して百四十五箇条よりなる五人組規則を定めたが、これが即ち有名なる山本大膳五....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
塚さんが識別されるなら、私たちの主張に賛成して、私たちの議論の形式的に不備な点を補修されることはあっても、私たちの根本思想に反対される訳はないはずです。それとも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しいというものもある。 水戸を背景として、筑波によることも決して拙策ではないと補修するものもある。 それよりも手っ取り早いのは、もう少し手強く江戸の内外を荒....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついても早寝にはならぬ。とにかく、さんざんの体で、この場の校合はあきらめ、あとの補修は明日のこと―― そう思って、書斎の次の間は寝間、そこにしつらえてある夜の....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
るを免れない。 どう考えても、現代の社会政策、国家政策には廃棄を要するものと、補修を要するものとがなかなかに多い。 例えば社会の治安を目的とする法律にしても....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
時既に雨漏や鼠のための汚損が甚だしくして見る影もなかった。当時案内の雛僧を通じて補修して大切に保存すべき由を住職に伝えたが、今はドウなったか知らん。 円福寺の....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て無用の冗句を累ね、故人の肖像のデッサンとして頗る不十分であった。即ち煩冗を去り補修を施こし、かつ更に若干の遺漏を書足して再び爰に収録するは二葉亭|四迷の如何な....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
い統制は崩壊し、「文協」もまた程なく解体しました。私は再び原稿を校訂し、多くの増補修正を施して、面目を一新する機会を得ました。 元来この本は若い青少年を目当に....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
どちらかへ傾き過ぎるものであります。よって、時と場合と、事情を考えて、どちらかへ補修しなければならないことがあります。 例えば、水はなるべく流す方がいいといっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
召されておそくまでさまざまな下問にこたえていた。 帝座といっても、廃寺の一院を補修したにすぎない行宮だ。それもこよいかぎりよそへ移される沙汰なので、妃たちは席....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ら今一つは話の種が多く、また古いものが永く残って、しかもわずかずつ面白くおかしく補修せられていることも、この信仰の変遷と併行しているように思われる。最初はただ新....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
強要せられ遂に屈伏してしまった。そこで読み直して見ると前後重複するところもあり、補修すべき点も少なくないが、現役最後の思い出として取敢えずこのまま世に出すことと....