補助機関[語句情報] » 補助機関

「補助機関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

補助機関の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
えかと思います。全部、新品の帆なんてえ船は、たんとねえんだから……」 そこで、補助機関が焚かれ、船脚が加わった。全帆、はり裂けんばかりに帆桁を鳴らし、躍りあが....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
補助を受けなければ、何等の動的表現もなし得なかったのであります。そうしてこれ等の補助機関が細かに動き得れば得る程、王の鼻の表現は殖えて行ったのであります。 ダ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
│ │ ┌─防空監視哨 │ └補助機関┤─聴音隊 防空司令官┤ │─照空隊 │....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
行なわれる新聞自体の社会的機能になければならなかった。 吾々はそこで、新聞現象補助機関の名に値いすることを注意しなければならない。雑誌社の「雑誌」ではなくて新....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
益な示唆に富んでいるだろうが、併し結局イデオロギー論的認識論乃至論理学の副次的な補助機関として利用されるに止まるだろうと想像する。 * Geist(精神)はド....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずとも、帆力《はんりょく》を応用することによって成算を立てたけれども、どうしても補助機関が欲しくなるのは道理である。 そこで無謀に近い熱度を以て、駒井が自身そ....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
、濠洲間の聯絡を絶やさなかったのは偉い。その、水凪丸の二回目の航海、ブリック型、補助機関附きの五百噸ばかりの帆船。それが、雑貨燐鉱などをはち切ればかりに積んで、....
秋空晴れて」より 著者:吉田甲子太郎
近海航路の貨物船の水夫をしていた。年が年だからむろん給仕で乗り込んだのだが、船が補助機関を設備した帆船だったため、その身軽なところを見込まれて、二箇月とたたない....
牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
こたあ、お前には造作なくできるこった。お前には権力ってものがあるんだ。搾取機関と補助機関があるんだ。お前たちは、ありとあらゆるものを、自分の手先に使い、それを利....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
最初に汽船を買入れたのはその翌文久元年に薩摩が英人リンゼイから十二万ドルで買った補助機関船「イングランド」だった。白鳳《はくほう》丸と改名されて英薩戦争で英艦隊....
黒船前後」より 著者:服部之総
、生れたての汽船も、補助汽走船みたいなものだった。だが、その場合あくまで帆の方が補助機関であって、汽船が完成されるにつれて帆も帆柱もなくなってゆき、今日では、尾....