補導[語句情報] » 補導

「補導〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

補導の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
弱な五穀蔬菜は、野草に杜がれてしまう。二宮尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導は人間の道」で、こゝに人間と草の戦闘が開かるゝのである。 老人、子供、大抵....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
国へ、さまざまの名目で、いわゆる進出する女性の数が夥しくなった。政府は女子機械工補導所を作り、女子が男子の七十%の能力を持っていることを強調し、航空機の製造はそ....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
意に満ちた人はともかく、私に多少の愛を持って私の長所を発見し、それを助成しよう、補導しようとする人ならば、私が凡庸な素質と、迂遠な独修的教育と、乏しい経験と、狭....
郵便切手」より 著者:宮本百合子
男子の七十パーセント以上である、近代重工業にもふさわしい、と云われて、女子の技術補導所があちこちにつくられ、女子整備員のオバーオール姿が婦人雑誌に出された時代で....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
間的再起がみすてられていることは日本の反面の限りない暗さである。戦争未亡人の職業補導としての成人教育も殆ど行われていない。浮浪児の再教育は現在の段階ではその必要....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
。文化危機の救済そのものが文化危機になっているのだ。丁度官憲の民衆に対する保護や補導なるものが民衆の不安不幸そのものに転化しつつあると同じに。 処がこの後の場....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見せてくれようとの決心があるからです。 その物音を聞きつけて、今までは、発明の補導に熱中していた道庵が、今日は珍しく面《かお》を出して、 「おいおい、友兄いや....
常識」より 著者:豊島与志雄
財産がどうなっていたか私にも見当はつかない。あなたの小さな小供の家庭教師というか補導者というか、あなたの亡夫の兄から推薦されてあなたの家に出入してる岡部が、私た....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
学に対する趣味を獲得せしめ、最も読み甲斐あるものを読むの習癖を馴致するよう児童を補導し自学自修の国民を養成するに在りとし学校の作業上並に生徒将来の処世上学校図書....
母子像」より 著者:久生十蘭
花が白い穂波をあげて揺れているのが、横手の窓から見えた。 「こちらは少年相談所の補導さん……この警察は開店早々で、少年係がおりません。臨時に応援にきてもらったの....