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「補色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

補色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
》やかな知見が可能性としての「いき」を支配している。温色の興奮を味わい尽した魂が補色残像として冷色のうちに沈静を汲むのである。また、「いき」は色気のうちに色盲《....
自画像」より 著者:寺田寅彦
の上に投じた指の影が、恐ろしく美しい純粋なコバルト色をして、そのかたわらに黄色い補色の隈を取っているのを見て驚いてしまってそれきり読書を中止した事もある。またあ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
である。これはしばしば見られる現象である。信仰者に懐疑家が結びつくということは、補色の法則の示すとおり至って普通なことである。われわれに欠けているものはわれわれ....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
白い円を置いて、背後から照すとする。それから、しばらく瞶めていると、やがては赤の補色――青色に変ってしまうからだ。つまり、逢痴を思わせたその技巧が、お岩の、半面....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
おうしょく》褐色《かっしょく》等を添付したれども、こは墨摺の後《あと》に筆を以て補色したるものなるが故に、いまだ純然たる色摺板物《いろずりはんもの》の名称を下《....