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「裨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

裨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
せしに、すでに数千部を出《いだ》すにいたれり、ここにおいて余はその多少世道人心を益《ひえき》することもあるを信じ、今また多くの訂正を加えて、再版に附することと....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
ばかえって悪を助けるようにもなる。またいわゆる世道人心を益するという真に道徳的|益《ひえき》の意味でいうならば、その行為が内面的に真の善行でなかったならばそは....
近時政論考」より 著者:陸羯南
はリベラールなり、リベラールはけっして不可なるにはあらず、欧州各国近世道の上進を補するもっともリベラールの功に在り、されどもリベラールの論はなはだしきに過ぐる....
運命」より 著者:幸田露伴
。燕王遂に意を決して十二月に至りて北平を出づ。 四年正月、燕の先鋒李遠、徳州の将葛進を※を執って燕王に逼る、相距るたゞ十歩ばかり、童信射って、其馬に中つ。馬....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れに対してそんな師範学校を設くるよりも各地へ伝習所を置いた方が実際教授の普及には益があると抗弁した。けれども他の県に師範学校があって見れば、我が県にそれがない....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
才能と立派な情緒とを持ちながら、それを適当な方面に働かすことが出来ず、自分自身の益にも自分自身の幸福にもすることが出来ず、自分の身を枯らす害虫に気づいていなが....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
これは極古米にして味軽く滋養も多ければ、これを粥としまた鰹節を煮出して用れば大に益あればとて、即時、价を馳せて贈られたるなど、余は感泣措くこと能わず、涕涙しば....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
問題を出すのがそもそも野暮のドン詰りであるが、もともと城主の大石というのが定正の将であるから、城と称するが実は陣屋であろう。いわゆる「飯盛も陣屋ぐらいは傾ける....
妖怪学」より 著者:井上円了
るも知るべからず。ゆえに、これを講述するは、哲学ならびに心理学研究に志ある者に、益するところあるは明らかなり。これ、余が妖怪学の講義を始むるゆえんなり。 し....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
画工中北斎の最《もっとも》泰西人に尊重せられし所以《ゆえん》は後期印象派の勃興に益《ひえき》する所多かりしがためなり。クロード・モネエが四季の時節及|朝夕昼夜....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
い漢文を用いて、同輩を困らせては喜んでいたが、それは他日|大《おおい》にわたしを益《ひえき》する所となった。わたしは西洋文学の研究に倦《う》んだ折々、目を支那....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
てみたい。そしてその解釈が国家社会の為に、また世道人心の上に、幸いにいささかでも益するところがあるものならば、差し支えない限り、それを宣伝してみたいと自分は思....
怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
なり。是は有名なる支那の小説より翻案せし新奇の怪談にして、頗る興あるのみか勧懲に益ある物語にて毎に聴衆の喝采を博せし子が得意の人情話なれば、其の説話を聞く、恰....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
事等の原稿は、積んで編者の机上にうずたかきをなすに至った。これが為に余輩の研究上益するところ甚だ多きを致したのは、余輩の深く感謝するところである。ここにおいて....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
の印象を与えたものはかつてなかった。――彼においては、勝利も敗戦も共にわれわれを益する。そして、どちらの場合にも同様に、われわれの心は日常凡庸の汚点を洗い清め....