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「裳着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

裳着の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
の母に逢っても云訳があると今からもう嬉くてならぬ、それにしても髪とりあげさせ、衣裳着かゆさすれば、先刻内々戸の透から見たとは違って、是程までに美しいそなたを、今....
ほととぎす」より 著者:堀辰雄
ら任せて置けるからな。――まあ、もうすこうししたら、向うの家の奴なんぞと一しょに裳着《もぎ》の祝をしてやろうよ」などと愉《たの》しそうに御相手をせられていた。そ....
源氏物語」より 著者:紫式部
まし」と教えられてあったか二本だけよく咲いたのがあった。新築して外孫の内親王方の裳着《もぎ》に用いて、美しく装飾された客殿があった。派手《はで》な邸《やしき》で....
源氏物語」より 著者:紫式部
実質を疑わせることであるから、父宮への発表を急がなければならないと源氏は思って、裳着《もぎ》の式の用意を自身の従属関係になっている役人たちにも命じてさせていた。....
源氏物語」より 著者:紫式部
ぜひ決心をなさるように。 こんなふうに言って源氏は絶えず勧めていた。ともかくも裳着の式を行なおうと思って、その儀式の日の用意を始めさせた。自身ではたいしたこと....
源氏物語」より 著者:紫式部
天地に春新しく来たりけり光源氏の みむすめのため (晶子) 源氏が十一歳の姫君の裳着の式をあげるために設けていたことは並み並みの仕度でなかった。東宮も同じ二月に....
源氏物語」より 著者:紫式部
山に御堂の御建築ができて、お移りになる用意をあそばしながらも、一方では女三の宮の裳着の挙式の仕度をさせておいでになった。貴重な多くの御財産、美術の価値のあるお品....
源氏物語」より 著者:紫式部
折ったから、家庭はきわめて平和であった。 姫君たちが皆同じほど大人になったから裳着の式などを大納言は行なった。七間の寝殿を広く大きく造って、南の座敷には大納言....
源氏物語」より 著者:紫式部
た気の毒にお思われになる兵部卿の宮は手紙だけを時々六の君へ送っておいでになった。裳着の式の派手に行なわれることがすでに世間の噂にさえなっていたから、日を延ばすの....
源氏物語」より 著者:紫式部
厚な貴女らしさを失わぬ用意のあるおかしずきをしていた。宮の十四におなりになる年に裳着の式を行なおうとして、その春から専心に仕度をして、何事も並み並みに平凡になら....