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「裸踊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

裸踊の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
眼が燃える。誰も彼も憎らしい奴ばかりなり。ああ私は貞操のない女でございます。一ツ裸踊りでもしてお目にかけましょうか、お上品なお方達よ、眉をひそめて、星よ月よ花よ....
細木香以」より 著者:森鴎外
の後藤等はこの宴会の興を添えむために、当時流行の幇間|松廼家花山を呼んだ。花山は裸踊を以て名を博した男である。犢鼻褌をだに著けずに真裸になって踊った。しかのみな....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
瞳が炎える。 誰も彼も憎い奴ばかりだ。 あゝ私は貞操のない女でござんす。一ツ裸踊りでもしてお目にかけましょうか、お上品なお方達、へえ、てんでに眉をひそめて、....
茶番に寄せて」より 著者:坂口安吾
たえてきた合理精神の歯をくいしばった渋面が、笑いの国では、突然赤褌ひとつになって裸踊りをしているようなものである。それゆえ、笑いの高さ深さとは、笑いの直前まで、....
多神教」より 著者:泉鏡花
い、丑の刻参の装束を剥ぎ、素裸にして、踊らせろ。陰を陽に翻すのじゃ。 仕丁 あの裸踊、有難い。よい慰み、よい慰み。よい慰み! 神職 退れ、棚村。慰みものではない....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ものと断言することを得。ただし野良調子を張上げて田園がったり、お座敷へ出て失礼な裸踊りをするようなのは調子に合っても話が違う。ですから僕は水には音あり、樹には声....
私本太平記」より 著者:吉川英治
焚き、酒をあたため、さかんな感興をわかせていた。――探題方の密偵は、その猥歌やら裸踊りの狂態を見とどけ、余りのばからしさに呆れて帰った。――が、深夜の宴はまた情....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
いつもの顔になり、しまいには、国許で大野九郎兵衛から譴責を喰ったお囃子の真似や、裸踊りまでやり出して、江戸詰の人々との、当分のあいだの惜別も遺憾なかった。 『船....