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「裸麦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

裸麦の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
の紅色の煉瓦も、燻されまた晒されて、すっかり原色を失い、これを舌の風味にしたなら裸麦で作った黒パンの感じだと鼈四郎はいつも思う。そしてこの性を抜いた豪華の空骸に....
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
買えるだけ買うといてよかった。今度は、だいぶ儲かるぞ。」 青い大麦や、小麦や、裸麦が、村一面にすく/\とのびていた。帰来した燕は、その麦の上を、青葉に腹をすら....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
め》にして格別殖えも減りもしないが、押麦は押しにやるとかえって桝目がふえて帰る、裸麦の或種のものは三斗やって四斗になって帰るものもある。この大麦は麦だけを飯に炊....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たは家の祈祷所かで弥撒《ミサ》を唱えた。弥撒がすむと自家の牛から取った乳につけて裸麦のパンの朝食をし、それから仕事をした。 司教の職は非常に忙しいものである。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の腹帯は泥水をしたたらしていた。もし密集した輜重の雑踏のためまき散らされた小麦や裸麦が、轍《わだち》を埋めて車輪の下敷きにならなかったならば、いっさいの運動は、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、やせて、いらいらして、手の皮膚はかさかさになり、雀斑《そばかす》ができていて、裸麦や美人草の穂を頭につけ、快活で、荒っぽくて、跣足《はだし》になっている。畑の....
食道楽」より 著者:村井弦斎
一一・七五 一・七一 七〇・九〇 〇・一一 〇・四七裸麦 一三・四九 九・四〇 〇・九七 七四・一二....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
てませんのよ、お口に合いますまいけれど、どうぞ!」 と妹の勧めてくれるおいしい裸麦の麺麭や、カルパス、半熟卵、チーズだとか果物、さっきのような強い珈琲……どん....