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製氷
「製氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
製氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
のは兵士たちの間だけに於けることだ。彼らは、久しく入浴しなかった。将校は、毎日、
製氷公司で風呂を立てゝいた。
製氷公司の社員からビールや、菓子や、お茶を御馳走され....
「家」より 著者:島崎藤村
たが、その後都会へ出て種々な事業に携るように成ってから、失敗の生涯ばかり続いた。
製氷を手始めとして、後から後から大きな穴が開いた。 不図した身の蹉跌から、彼も....
「縮図」より 著者:徳田秋声
い処に、ペンキ塗りの新築のかなり大きな別荘があり、レコオドの音が朗らかに聞こえ、
製氷会社と土地会社を兼ねた事務所があったりした。 「お兄さま感謝していましたわ。....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
し、それを貯《たくわ》えて置いて夏になると各地へ輸送していたが、東京の方に大きな
製氷会社が出来るようになると次第に誰も手を出す者がなくなり、多くの氷室がその儘諸....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
十一年五月十五日『東京朝日新聞』) 七十九 変った
製氷法 ドイツの南部で冬期人造氷を作る法というのを聞いてみると、ちょっと変って....
「発明小僧」より 著者:海野十三
相「それまでッ、喋り方やめイ」 長江封鎖機 社長「ちょっと待って下さい。わしは
製氷会社の社長ですよ。兵器を作れったって、出来ない相談ですワイ。」 小僧「そう思....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
然し、某大新聞が生水宣伝をしたためばかりではなかった。氷の値が鰻上りに上った。N
製氷会社の社長は、喜びのあまり脳溢血を起して即死した。然し
製氷会社社長が死んだぐ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
ー オー フリイ ア ラ シャンペン)にてゼリーに三鞭の入りし菓子。第十一の牛酪
製氷菓(ムース オー フレイズ)は菓物入の菓子なり。第十二の挽茶《ひきちゃ》およ....
「上海」より 著者:横光利一
とすると、行手に見える長方形の空間が輝いた。それは六、七十人の暴徒に襲われている
製氷会社の氷であった。氷はトラックの上から、ひっかかった人と一緒に辷り落ちた。ア....
「凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
地銀三と云いまして」と、男は二度目に自分の名を繰返して、「友人と二人で郊外に宮地
製氷所と云う小さい工場を持っている男ですけれども商売のほうは、この頃は友人にまか....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
いて、この方は零下三十度まで冷却出来るようになっている。冷却機はアンモニア使用の
製氷機である。この実験室が出来たので、大喜びで早速人工霜の装置を低温室内へ持ち込....