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製麻
「製麻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
製麻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
しい人人が弁当の包みを小脇に抱えて、園とすれちがったり、園に追いこされたりした。
製麻会社、麦酒《ビール》会社からの帰りらしい職工の群れもいた。園はそれらの人の間....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
れが職工たちの反感を真正面に買うことは分り切っている。然し、軍需品を作るS市の「
製麻会社」や、M市の「製鋼所」などでは、それが単なる「営利事業」でなくて、重大な....
「新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
ジヴォストクまで九千二百三十五キロメートル。ソヴェトは五ヵ年計画でここに新たな大
製麻工場を建てようとしている。同時に、日本海をこえて来る資本主義、帝国主義を、こ....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
すべてマニラ麻の名をもって世界に輸出されている。高谷君が南洋へ渡航したのも、この
製麻事業に関係した用向きで、もっぱらこの方面の視察にふた月あまりを費して来たので....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ならないか、と思うと、健は淋しかった。――健の好きなキヌも札幌へ出て行っていた。
製麻会社の女工に募集されて行ったのだった。然し、それが一年しないうちに、バアの女....
「望郷」より 著者:服部之総
がこみあげてきた。というのも国策パルプ、苫小牧《とまこまい》製紙、東洋高圧、帝国
製麻、日本製鋼、北海道電力といった優良株を、北海道に工場があるという理由で、絶対....