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裾捌き
「裾捌き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裾捌きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外科室」より 著者:泉鏡花
といったらなかったよ。ただもう、すうっとこう霞《かすみ》に乗って行くようだっけ。
裾捌き、褄《つま》はずれなんということを、なるほどと見たは今日がはじめてよ。どう....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
代という十九の娘がございます、至って親孝行で、器量といい品格といい、物の云いよう
裾捌きなり何うも貧乏人の娘には珍らしい別嬪で、他から嫁に貰いたいと云い込んでも、....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
つれたれども、さまで悪怯れざる態度、徐に廻廊を進みて、床を上段に昇る。昇る時も、
裾捌き静なり。 侍女三人、燈籠|二個ずつ二人、一つを一人、五個を提げて附添い出で....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
われました。 ト台所の方を、どうやら嫋娜とした、脊の高い御婦人が、黄昏に忙しい
裾捌きで通られたような、ものの気勢もございます。 何となく賑かな様子が、七輪に....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
寸おいでなさい、今旦那がね貴方のお身の上を酷く心配して、お品と云いお行儀と云い、
裾捌きと云い何うも抜目の無いお美しい嬢さんだが、どう云う訳で山の中へ来て居ると云....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
むらもみじ、垣根を繞る小流にも金襴颯と漲ったので。 その石橋を渡った時、派手な
裾捌きにちらちらと、かつ散る紅、かくるる黒髪、娘は門を入ったのである。 「真平御....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
手から山口屋へ参って話をいたしまして、玉を見せると、品といい器量といい、起居振舞
裾捌き、物の云い様まで一つも点の打ち処のない、天然備わった美人で、山口屋の主人も....