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褂
「褂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
那人から遙かに高く聳えていた。 「今月は、いくら月給を貰ったい?」 支那服の大
褂児の男が、彼等と並んで歩き乍ら、話しかけていた。これは山崎である。 「一文も貰....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
大呉服問屋、太物《ふともの》問屋が門並《かどなみ》だが、ここらにも西陣の帯地や、
褂地《うちかけじ》などを扱う大店《おおだな》がある。 荒物やの正面向う角が両替....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
めに西川屋もつぶれた。あの女の心がけがわるいからだが――」 だが、奥女中姿の裲
褂《かいどり》で嫁に来た時はうつくしかったと、不便がって貢《みつ》いでいた。 ....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
とがある。芒《すすき》すらあまり生《は》えない、古塚の中から、真白《まっしろ》の
褂《うちぎ》を着て、九尾《きゅうび》に見える、薄黄の長い袴で玉藻《たまも》の前《....
「国境」より 著者:黒島伝治
労働者のデモを見たいがためにやってくる。そういう風に見える。しかし、なかには、大
褂児の下に絹の靴下を、二三十足もかくしていた。帽子の下に天子印の、四五間さきの空....