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複数
「複数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
複数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
以上は、世間が、ゆるさないからな」 世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の
複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。けれども、何し....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ばいいのだ。お前は、もうすぐ死ぬのではないか。その前に殺した人の数が単数であるか
複数であるか、それがいかなる相違をなすのだ。リザベッタを完全にお前のものにしてし....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
しかしそれは、彼女達の告白によって、すべてが明かになった。私は今、彼女達という
複数の言葉を使ったが、あのゴールデン・バットの女たちは、あの晩の騒ぎをキッカケと....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
か執拗なものを追い払うような手つきをした。自分の命の傍に、いつも執拗に佇んで居る
複数の影のようなものを一瞬感じたとき、かの女の現実の眼のなかへいつものむす子の細....
「河明り」より 著者:岡本かの子
るときは、人間をだんだん孤独にして行きますが、川を下って行くと、人間は連を欲し、
複数を欲して来るものです」 若い学者は内心の弾む心をこういう言葉で娘に話した。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
って、私どもと同様な行動に出られるにきまってますわ」
クリヴォフ夫人が私どもと
複数を使ったのに、ちょっと異様な感じがしたけれども、その理由は瞬後に判明するに至....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
こと菩提心を発して、浄土へ往生せん」ということです。したがって小乗は単数、大乗は
複数です。小乗は「私」ですが、大乗は「我等」です。小乗は自利、大乗は自利、利他で....
「蒲団」より 著者:田山花袋
ゃならん。私共は熱情もあるが理性がある! 私共とは何だ! 何故私とは書かぬ、何故
複数を用いた? 時雄の胸は嵐のように乱れた。着いたのは昨日の六時、姉の家に行って....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
とはない筈よ。それからあなたの心はちゃんと見抜けてよ。あなたは、奥様以外の女性が
複数だとしても、単に肉体的な快楽の対象にしているし、スポットはまだ手が届かないだ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
今は形式化せられている。「やも」は反語で、強く云って感慨を籠めている。「旅人」は
複数で、軽皇子を主とし、従者の人々、その中に人麿自身も居るのである。この歌は響に....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
に入つて郷に従つてるだけの話だ。 吹雪の姐御はそれでもサスガに「私たち」といふ
複数の言葉を用ひることを心得てゐるが、チンピラどもは一人称の
複数などは用ひる場合....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
愛人だって、お在りになるんでしょう。」と訊ねた。 「ございましてよ。貴君のように
複数でなく、単数で……ほほほ。」 「は、はア。これはたいへん失礼致しました。失礼....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
onomie sociale〕 中に収められている。 註六 私は maxima(
複数)といって、maximum(単数)といわない。〔The'orie de la....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
の区別及牌子目録、少年文芸辞典、一般百科辞典の使用法を、綴字科において辞書につき
複数名詞の綴方、固有名詞等を授け 第七学年農業科において農業時報、農業年鑑、農....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
わたしは美人と云ったが、
それは一人ではない。わたしの女と云うのは、
いつでも
複数に考えて言うのですからね。
ファウスト
悪く現代的だ。サルダナパアル....