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「複線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

複線の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
安重根」より 著者:谷譲次
で三十分停車するそうです! はっきりわかりました。この先の蔡家溝です。あすこだけ複線になっているので、臨時列車なんか三十分以上停車するかもしれないと言うんです!....
ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
「鉄道線路があるから、つまずかないように!」と注意した。暫く行くと草に埋もれて、複線のレールが古びている。これは又何故か? 私は不思議に思った。すべてのものを役....
東上記」より 著者:寺田寅彦
に山北につく。ひとしきり来る村雨に鮎の鮓売る男の袖しとゞなるもあわれ。このあたり複線路の工事中と見えたり。山霧深うして記号標の芒の中に淋しげなる、霜夜の頃やいか....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
軌道を遮りて留め置かれありし事実あり。最後に、パーシヴィアランス炭坑引込線のみは複線なり、該坑は産額はなはだ多きをもって、六月三日も平常の如く絶えず線路を使用し....
独房」より 著者:小林多喜二
がブカ/\鳴っていた。 N町から中野へ出ると、あののろい西武電車が何時のまにか複線になって、一旦雨が降ると、こねくり返える道がすっかりアスファルトに変っていた....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
した茶をグッと飲み干す。私は小耳を引っ立てて聴いている。 十二 「今度複線工事のことについてちょっと用事が出来てここまでやって来たのです。プラットホー....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
氏と共に、半島の各地を歩いた記録である。 一 朝鮮半島の幹線は、いま複線工事をしているので、三十分以上も遅れて京城へ着いた。駅のフォームに婦人団体、....