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褪色
「褪色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褪色の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
と鼻腔だけが無気味な闇黒をのぞかせていた。顔の色はところによって勝手に変色したり
褪色したような感じで、部分的な変化が多く、一貫した主色というものが感ぜられなかっ....
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
照会の件 一、ヤークシャ山頂火山弾運搬費用|見積《みつもり》の件 一、植物標本|
褪色《たいしょく》調査の件 一、新番号札二千三百枚調製の件 などでした。 ....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
らす光によって色のちがって見える事が引証されている。有色物質を粉末にすると次第に
褪色するという事実が引用されているのもおもしろい。つまり、彼の考えではいっそう細....
「自殺」より 著者:蘭郁二郎
、見るともなく周囲へ懶ぐさい目を投げた。 暗灰色の密雲は、みっしりと空を罩め、
褪色した水彩画のようなあたりには「豊さ」というものは寸分も見出せなかった。木々の....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
は、如何に当時の画人の美意識の極度に洗煉されていたかがうかがわれる。殊に今日まで
褪色もしないでいる紺青|臙脂の美は比類がない。アニリン剤の青竹や洋紅に毒された世....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
すまい。それに、てまえが感じているのは、この朱のいいことです。実にいい朱で年代の
褪色も、紙質の古さと一致しております。てまえは経師屋ですから、それだけは保証して....