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「襖絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

襖絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
行くという白雲の意気の盛んなるに感心し、 「なるほど――観瀾亭《かんらんてい》の襖絵《ふすまえ》のことは、わしも聞いている、それが山楽、永徳であるか、そこまでは....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
離れであって、その薄暗い二階に、好んで起き臥しているのだった。その室は、光琳風の襖絵のある十畳間で、左手の南向きだけが、縁になっていた。その所以でもあろうか。午....
雪の宿り」より 著者:神西清
がある。あの無智な力の美しさはどうだ。宗湛もよい蛇足もよい。だが足軽の顔を御所の襖絵に描く絵師の一人や二人は出てもよかろう。まあこれはよい方の面だ。けれど悪い面....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
る。これも家庭の改革であった。 新築祝いがあった。 先ず客を招く準備として、襖絵の揮毫に大場学僊を煩わした。学僊は当時の老大家である。毎朝|谷中から老体を運....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
う御手本もある。しかし、瑞巌寺は二級品ですよ。方丈の屋根だけは美しいと思ったが、襖絵なんかは悲しいね。秀吉の遺した桃山芸術、智積院の襖絵だの三十三間堂の太閤塀な....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
見台わきの広庭などが、かえってよくなる。それと健吉さんとも話したことだが、どうも襖絵のうちには、江戸期の低調とはいいながら、さしてとも観られぬ絵がこんどはなぜか....