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襪
「襪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
襪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
った。空には薄墨色をした雲が一めんにゆきわたっていた。許宣はしかたなしに鞋を脱ぎ
襪も除って、それをいっしょに縛って腰に著け、赤脚になって四聖観の簷下を離れて走り....
「竹青」より 著者:田中貢太郎
みせた。 枕もとには一つの包みがあった。開けてみると女のくれた新しい衣服、履、
襪など入っていた。黒い衣服もその中に入れてあった。また繍をした袋を腰のあたりに結....
「織成」より 著者:田中貢太郎
と口移しにいう声がした。すると一人の侍女が来て、柳の頬の近くに立った。それは翠の
襪に紫の色絹を着て、細い指のような履を穿いていた。柳はひどく気に入ったので、そっ....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
った。空には微墨色をした雲が一めんにゆきわたっていた。許宣はしかたなしに鞋を脱ぎ
襪も除ってそれをいっしょに縛って腰に著け、赤脚になって四聖観の簷下を離れて湖縁へ....
「鶏」より 著者:森鴎外
な圏を作って踊る。男も女も、手拭の頬冠をして、着物の裾を片折って帯に挟んでいる。
襪はだしもあるが、多くは素足である。女で印袢纏に三尺帯を締めて、股引を穿かずにい....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
木があって、赤い蕾が珠のように、枝に点々とつづられていたが、その中の二、三｜顆が
襪のような花弁を、恥ずかしそうにはみ出させていた。その根もとにゆらゆらとなびいて....
「古事記」より 著者:太安万侶
しましたから、その母親が藤の蔓を取つて、一夜のほどに衣《ころも》・褌《はかま》・
襪《くつした》・沓《くつ》まで織り縫い、また弓矢を作つて、衣裝を著せその弓矢を持....