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襲名
「襲名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
襲名の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「フォスフォレッスセンス」より 著者:太宰治
ばい》に連れて行くって、きかないのよ。羽左衛門《うざえもん》と梅幸《ばいこう》の
襲名披露《しゅうめいひろう》で、こんどの羽左衛門は、前の羽左衛門よりも、もっと男....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
故人の遺志により神葬にして万福寺境内の墓地に葬る。なお、長男一郎は二代目伊之助を
襲名するともその通知にあった。とうとう、半蔵は伊之助の死に目にもあわずじまいだ。....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、この中村菊之丞の名跡《みょうせき》、あれでなければ継がせたいものもなく、あれが
襲名してくれさえすれば、わしの名は、未来|永劫《えいごう》、芝居道の語りつたえに....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の門人は杵勝同窓会を組織していて、技芸の小三郎より優れているものが多い。それゆえ
襲名の事は輒く認容せられなかった。小三郎は遂に葛藤を生じて離縁せられた。 是に....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
助けていたろうと思う。その後明治十五年になって、二十四歳で改名して養父の源之助を
襲名した。(源之助という名は、中村・三桝にもあったが、今では皆消えている。)彼は....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
にあたっているし、さらに私と多年の交わりがあり、それゆえに昨春、七世橘家圓太郎を
襲名させた新鋭はたまたま橘之助最後の夫たる先代圓の門人。すなわち今なお私の、橘之....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
皇軍慰問に行っていた橘の百圓君夫妻とその坊やの来訪なのだった。来年、橘家圓太郎を
襲名するについて高座で吹き鳴らしたいと言っていた真鍮の喇叭《ラッパ》、豆腐屋さん....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
はしばらく老衰しだし、しばしば高座で噺をまちがえるようになった(圓右は二世圓朝を
襲名したまま倒れ、これにいなかった)。忘れられない痛ましい思い出は、帝国ホテルで....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
したのは明治時代、殊にその光彩を放ったのは、明治十五年十一月、四代目沢村源之助を
襲名して名題俳優の一人に昇進して以来、明治二十四年の七月、一旦東京を去って大阪へ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
わる。 ○七月、芝新堀に河原崎座の新築落成して開場。市川三升は九代目市川団十郎を
襲名して座主となる。時に三十六歳。 ○九月、嵐璃鶴は満期出獄して団十郎の門下とな....