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西京
「西京〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西京の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
ナ」
道すがら岸本はそれを言って見た。盛岡とは勝子の生れた郷里だ。伝馬町とか、
西京とか、昔はよく市川や菅などと一緒になる度《たび》にはそんな符牒《ふちょう》が....
「家」より 著者:島崎藤村
れたら可かろうなどと相談の始まる頃には、三吉の前にも二つの途が展けていた。一つは
西京の方に教師の口が有った。一つは往時英語を学んだ先生から自分の学校へ来てくれな....
「狂乱」より 著者:近松秋江
そんな有様で、とてもこの先続けて商売など出来そうにないところから、母親のほかに
西京の方にいるという母方の叔父にも来てもらって、話を着け、お繁さんが附き添うて管....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ぬ西の京。せめて暑中は西の京へでも、侍臣斯く申せば、御気色かはり、宣ひけらく「朕
西京を嫌ふと思ふか。否、朕は西の京が大好きなり。さりながら、朕、東の京を去らば、....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、橋立、比叡、扶桑の本隊これに続ぎ、砲艦|赤城及び軍見物と称する軍令部長を載せし
西京丸またその後ろにしたがいつ。十二隻の艨艟一縦列をなして、午後五時大同江口を離....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
本突いて、頤を突出して気ばかり前へ立つ、婆の旅客が通った。七十にもなって、跣足で
西京の本願寺へ詣でるのが、この辺りの信者に多いので、これは飛騨の山中あたりから出....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
まったが、その一半はまだここに残っていたので、それを読む事が出来た。浄瑠璃は既に
西京で味を覚えていたし、この丸本は一段物と違い、筋も充分分る所から、いよいよ興味....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
て活版職工となりしよし驚き気遣うところなり、さらに学資も送るべし、また幸いに我が
西京に留学せし頃の旧知今はよき人となりて下谷西町に住うよし、久しぶりにて便りを得....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
って、もうやむのがわかっていても、駈出すのは、日本人ばかりやいうけれど――」 「
西京《こちら》のものは、さいなことしやせん。そんなら、パリというところ、京都に似....
「食堂」より 著者:島崎藤村
輪の胸に浮んで来る。彼女はまたよくそれを覚えていて、新七のにするつもりでわざわざ
西京まで染めにやった羽織の裏の模様や、一度も手を通さず仕舞に焼いてしまったお富の....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
虚子先生 ○ 明治四十年四月十九日(封書) 拝啓 もしや
西京より御帰りにやと存じ一書奉呈致し候。近頃高等学校二部三年生にて美文をつくりこ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
四十二種(うち八種は大学にありしときの夢なり) 郷里にありし夢 十五種
西京にありし夢 二種 熱海にありし夢 十四種(うち七種は....
「将来の日本」より 著者:新島襄
むるゆえんなり。ああこれ天下の大勢今すでにここに至れるなり。 明治二十年二月
西京 新島襄....
「蓮月焼」より 著者:服部之総
東京|曙《あけぼの》新聞』に、つぎのような記事がある。 「昨十七日の読売新聞に
西京の蓮月尼の宅へ近頃泥坊の這入《はい》った事が書いてありますがこの尼さんの風流....
「生き烏賊白味噌漬け」より 著者:北大路魯山人
東京で
西京漬けと呼んでいるのは、京都産の白味噌に魚類を漬け込んだものを言う。白味噌は京....